【経済用語】 日経平均株価とは

【経済用語】 日経平均株価とは

 日経平均株価は東京証券取引所第一部上場銘柄の「日本代表企業」の株価を指数化したものです。東京証券取引所で株式が立会取引されている時間帯に、5秒間隔で算出、配信されています。「日経平均」「日経225」などと呼ばれることもあります。

1 日経平均の算出

  1. 日本経済新聞社が東京証券取引所第一部上場銘柄の中から相対的に流動性の高い225銘柄を選定し、225銘柄の株価合計を除数で割った単純平均型の指数です。
  2. 各構成銘柄について、旧来の額面を引き継いだ「みなし額面」として各構成銘柄の株価を50円額面に換算し、指数算出に用いています。採用銘柄の大半はみなし額面が50円ですが、一部それ以外の銘柄もあります。
  • 除数とは、分子の株価合計を225で割ると、株式分割や銘柄入れ替えの変化で指数に不整合が出てくるため、指数の連続性を保つための数値です。
  • 額面とは、企業が最初に株式を発行した時の、1株あたりの金額です。2001年10月1日に施行された商法改正により、額面株式は廃止となりました。廃止後も引き続き多くの銘柄は 50 円、500 円、5 万円などの旧額面水準をもとに株価形成されていました。単元株制度を採用せず 1 株単位で取引される(旧 5 万円額面相当の)銘柄と、単元株が 100 株または 1000 株の銘柄では株価水準が大きく異なるため、そのままの株価で日経平均の計算に用いることは適切ではありませんでした。このため、額面制度の廃止以降、旧来の額面制度を引き継いだ「みなし額面」を各構成銘柄に設定し、各構成銘柄の株価を旧 50 円額面に換算して、日経平均の算出に用いています。

TOPIXは東証一部全銘柄を対象にしていて、時価総額方式を採用しているから、時価総額の大きい銘柄の株価影響が大きくなります。日経平均はダウ修正方式と呼ばれ、単純平均型のため、値がさ株の株価影響が大きくなります。

2 銘柄の入替え

構成銘柄の入れ替えには、年 1 回、定期的に実施される「定期見直し」によるものと、上場廃止など構成銘柄に欠員が生じる場合に銘柄を補充する「臨時入れ替え」があります。

「定期見直し」

 毎年、 原則 10 月第1営業日に、構成銘柄の定期見直しが実施されます。見直しによる銘柄入れ替えは、実施に先立って、一定の事前告知期間をもって公表されます。定期見直しは、構成銘柄の市場代表性を維持するために実施されます。産業構造の変化を織り込むために「セクター間の銘柄数バランス」を加味しながら、「市場流動性」の高い銘柄を採用し、低い銘柄を除外する方法を採用しています。

「臨時見直し」

構成銘柄から除外される銘柄が発生した場合、「高流動性銘柄群」に含まれる 銘柄の中から、当該除外銘柄と同一セクターに属する銘柄のうち、市場流動性順位が高い未採用の銘柄を補充することを原則とされます。

 「整理銘柄への指定」「被合併、株式移転、株式交換など企業再編に伴う上場廃止」「第2部への指定替え」の事由などが生じた結果、東証第1部上場銘柄でなくなったものは、構成銘柄から除外されます。